house NG
日本瓦の入母屋屋根、土壁、そして束建ての床。
とても歴史ある日本家屋の改修計画です。
今回の計画では、既存の縁側部分に新たな空間をそっと挿し込むようにして、
古さと新しさが自然に溶け合うような提案を考えました。
縁側と濡れ縁は、一つ屋根の下で、同じ床の高さ、同じ天井の高さでつながります。
そこは、ただの「内」と「外」を隔てる場所ではなく、
内と外がやわらかく交わり合う、そんな心地よい場にしたいと思っています。
L字型に伸びる縁側に沿って、キッチンとダイニングを配置。
食事をつくること、囲むことは、人が集まり、暮らしが深まる大切な時間。
だからこそ、その場所にぬくもりと繋がりを感じられるようにしました。
日本では、建物が古くなると建て替えることが当たり前のようになっています。
けれど、木造建築は本来、とても柔軟で、再生しながら長く寄り添ってくれる構造です。
これからは、そんなふうに“手を加えながら住み続けていく”ことが、もっと当たり前になれば素敵だなと思っています。
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