親しみあるカタチ(照明デザイン)
施工中の住宅の玄関照明をオリジナルデザインで提案させていただきました。
今回もお世話になっている職人さんにお願いして制作して頂く予定です。
今回は照明デザインの制作意図や思いを綴りたいと思います。
(※写真はスチレンボードで作成した原寸モックアップです。)
照明デザインで大切にしていることは、シンプル=単純であることです。用途を満たすための性能と、素朴でありながらも洗練されているもの。
作り手が制作しやすい構成であるということも大切にしている要素です。もちろん住まい手から受けるInspirationが形を決める上で元にあるという感じです。
今回はこのシンプル=単純というキーワードを自分なりに掘り下げて照明デザインを考えてみました。
単純な形と言えば、丸、三角、四角が思い浮かびます。幾何学の形です。
誰でも知っているカタチ、丸、三角、四角のいずれかで構成してみようと試みました。
今回の壁掛け照明(ブラケット)は、正円と正方形を使って構成しています。
単純な構成がゆえに、
円や四角の大きさ、比率、円をどの部分でカットするか、奥行き等、寸法決めがとても重要です。
そしてもう一つ大切なことは、照明を設置する高さ。
この照明は見上げるのではなく、少し見下ろすことでより美しく見えるので、設置位置は床から1450ミリの高さに設定しました。電球を完全に覆わないことも大切な要素となります。
一般的な壁掛け照明は人の背丈より上から照らすものですが、
低く設置し、手元足元辺りに光のやさしさも表現できたらと思っています。
素材はアルミもしくは鉄で制作する予定であり、経年変化の良さなども含めて検討していきます。
複雑な美しさも好きなので、自分を抑制しながらデザインすることで新たな発見があり、違った視点を見つけることができました。
照明の完成がとても楽しみです。完成後またこちらでご報告させていただきます。
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