雨と雨樋
雨に直接濡れるのは不快だけど、大きな屋根をつたい軒先から落ちる雨を眺めるのは心地いいかもしれない。
外は雨で何もできないけど、半屋外の雨のかからない場所が家にあれば、何かやってやろうという気持ちになる。
昔から家の中で感じる雨は好きだった。濡れないという安心感の中にいて感じる雨は、むしろ気持ち良い。想像するだけでも心地よい。
平屋、もしくは敷地に余裕がある場合は、雨樋を設けないという方法があります。
お寺や神社、昔の家などを想像してください。大きな屋根が思い浮かびますか?
大きな屋根があれば、雨樋はなくてもよいのです。充分な軒の出があれば外壁は濡れません。雨樋を設けて雨を一箇所に集め、側溝に一気に流すと河川が氾濫してしまいます。樋を設けず、雨をゆっくり地面に還す方法でもあるのです。
そして何より大きな軒の下は人間に安心感をもたらします。
雨を請う時もあり、雨を恨む時もあります。人間はまだ天気をコントロールする術を持っていません。
豪雨でこれ以上の被害が出ないことを切に願います。
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