高砂の家

うなぎの寝床


細長く奥へと伸びる敷地に建てられた、あるご家族の住まいです。

両隣にはすでに住宅が建っており、採光の取り方ひとつで、室内の明るさは大きく変わってしまいます。

そこでまず、周囲の建物の高さや窓の位置を丁寧に調査しながら、

この家をどこに・どんな高さで・どんなふうに建てるかを、一つひとつ考えていきました。

住まいの中央には、縦に伸びる吹き抜けを設けました。

そこには大きな窓と、さらに上部には天窓も加えています。

そこから差し込む自然光が、家の奥の奥までじんわりと染み渡ります。

この吹き抜けは、まるで“光の井戸”のような存在。

外の光をたっぷりと取り込み、電気をつけなくても明るく、気持ちの良い空間が広がっています。

細長い土地のかたちを受け止めながら、

日々の暮らしにやさしい光を届ける、そんな住まいができあがりました。



計画地: 兵庫県高砂市

主要用途: 専用住宅

敷地面積: 176.91㎡

建築面積: 70.62㎡

延床面積: 118.32㎡

規模: 地上2階建て

構造工法: 木造在来工法

設計監理期間: 2016.9〜2017.11


一級建築士事務所 hifumiarchitects / ヒ フ ミ ア ー キ テ ク ツ

素朴で、機能的であること。住まいとして“強さ”と“性能”を備えていることを大切にします。 その中にそっと、洗練された空気感を纏う—— そんな建築を目指しています。

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