そこまで夏がやってきていますが如何お過ごしでしょうか.
梅雨の大雨により大きな被害が出た地域もあり,色々と考えることもございます.
本来,人間の営みを守るはずの住まいが 自然の力によって太刀打ちできない状況にもなりうる.
地球環境の変化によって住まい方や構成する材料なども変化している世の中.
進化すること,成長することはとても良い事ですが,少し立ち止まってみたりして,良いもの良いものでしっかりと努力して残さないといけない世の中でもあります.
暗い室内から明るい外を見る涼しさがあります.日本の重たい大きな屋根は室内に大きな日陰をつくりだし,夏の暑い日差しを遮りながら雨を外へ流します.屋根がつくり出す日陰と,太陽がつくり出す日向,住まいにはどちらも大切で重要なものであり,内と外との関係性はとても重要です.
それに加え風をどのように通すのか,もちろん断熱性能もとても重要ですが.
[家の作りやうは、夏をむねとすべし] と兼好法師が残しています, その是非を問うわけではありませんが, 現代の住宅ではどうなっているのか,,, 冬をむねとすべし になっているのではないかと思います.
住まいが変われば文化も変わってしまいます.
夏は冷房,冬は暖房が当たり前となっていますが,現代の技術も取り入れつつ,無理に機械に頼りすぎないようなバランスのよい住まいを考えていきたいと思います.
朝夕は涼しい時間帯もある,打ち水や温度差による通風, 葭津を立てたり 風鈴の音で涼をとる.
日本の住まい文化の良いところは残していけたらなと思います.
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